薬の効果を最大化!薬と食事の関係性を徹底解説

薬局で「食後」「食前」「空腹時」などのタイミングで服用するようにと指示を受けた人は多いと思います。このように、薬と食事のタイミングを指示することには理由があります。薬が正しく効果的に作用するためには、食事との関係を理解し、適切に服用することが大切になります。この記事では、その理由をわかりやすくお話しようと思います。

なぜ薬と食事が関係するの?

薬は体内に入ると、胃や腸で溶けて吸収され、血液に乗り全身に広がります。そして、必要な場所で効果を発揮します。しかし、薬の吸収の仕方は、空腹時や食後といった服用のタイミングによって大きく左右されます。さらに、食事の内容が薬の吸収に影響を与える場合もあります。

そのため、薬が最も効率的に働き、かつ副作用を避けられるようにするには、タイミングだけでなく食事との関係を考慮する必要があります。

それでは、どのように食事が薬の吸収に関わってくるのでしょうか?

食事が薬の吸収を妨げる場合、その作用機序は主に以下の3つのメカニズムによって説明されます。

1. 成分同士の結合による吸収の低下

特定の食事の成分が薬と結合してしまい、吸収されにくい形態を作ることで、薬の吸収が妨げられることがあります。

具体的な例
カルシウムやマグネシウム

牛乳やサプリメントに含まれるカルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルは、抗生物質(例: テトラサイクリン系やフルオロキノロン系)と結合して不溶性の複合体を形成します。この結果、薬の吸収が大幅に低下します。

食物繊維

食物繊維は薬と物理的に結合し、薬の吸収を妨げる場合があります。特に脂溶性ビタミンを含む薬や一部のホルモン剤で影響を受けることがあります。

2. 胃腸内の環境変化による吸収の低下

食物繊維は薬と物理的に結合し、薬の吸収を妨げる場合があります。特に脂溶性ビタミンを含む薬や一部のホルモン剤で影響を受けることがあります。

具体的なメカニズム
胃酸の中和

食事を摂ると胃酸の分泌が促されますが、高脂肪食や特定の食品(例: 牛乳やアルカリ性の飲み物)は胃酸を中和することがあります。一部の薬(例: 酸性環境で吸収が良い薬)は、この環境変化によって吸収が低下します。

胃の排出速度の遅延

食事、特に高脂肪食は消化に時間がかかるため胃からの排出速度が遅くなります。それにより、薬が小腸(主な吸収部位)に到達するまでの時間が延び、吸収が遅れる可能性があります。この遅れは、吸収が速い薬(例: 即効性の鎮痛薬や糖尿病治療薬など)に特に影響します。

3. 代謝・排出促進による吸収の阻害

食事によって薬の代謝や体外への排出が促進されることも吸収を妨げる要因になります。

具体的な例
酵素の活性化

グレープフルーツジュースは、肝臓や腸壁での代謝酵素を阻害し、逆に薬の効果を強めることで知られていますが、他の食品や成分がこれとは逆の効果を持ち、薬の代謝を促進する場合もあります。この場合、薬の効果が弱くなる可能性があります。

胆汁の過剰排出の影響

高脂肪食は胆汁の過剰分泌を引き起こします。消化を助けるための正常な反応ですが、その結果、過剰の胆汁を排泄しようとし、薬も一緒に排泄される可能性があります。特に脂溶性薬は吸収が遅いため、影響を受けやすいです。

参考:食事の影響を受ける薬

以下は、食事が吸収を妨げる具体的な例です。

薬の種類影響する食品や条件影響
テトラサイクリン系抗生物質牛乳や乳製品カルシウムと結合し、不溶性化合物を形成するため、吸収が低下します。
イソニアジド(結核治療薬)高脂肪食や食事全般胃の排出速度が遅くなり、吸収が遅延します。
抗真菌薬(イトラコナゾール)胃酸の少ない環境(食事直後など)胃酸が中和されると溶解性が低下するため、吸収が低下します。
フルオロキノロン系抗生物質サプリメント(鉄・マグネシウムなど)金属イオンと結合するため、吸収が大幅に低下します。

薬の服用に不安を感じたら、薬剤師に相談を!

上記のように、特定の食品に注意することで、薬の効果を最大限に引き出すことができます。

そのため、薬の服用には医師・薬剤師の指示を守ることが大切になります。もちろん前のコラムでもお話させていただいたように、食事の影響を受けない薬もあります。「私の薬は大丈夫?」と不安になられましたら、どうぞお気軽に薬剤師にご相談ください。


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相談例
  • この薬は食事の影響をうけますか?
  • 食後薬を空腹時に飲むのは問題ないですか?
  • この薬と他の薬を一緒に飲んでも大丈夫ですか?
  • 飲み忘れた時はどうすればいいですか?